全てが唯洩れている場所
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HTMLに作り変える時間がなくなっちゃったので取り敢えず続きにてジルディ小話を先行UP。
微妙に続く模様。あくまでバージル*レディ+ダンテの人間模様でお願いします。
最近三人称でものを書いてなかったので忘れかけているスキルを取り戻そうと若干苦しい文章が続くと思います。
オリジの連載やる前に手ごたえを思い出して起きたいのでジャストドゥーイット。
土曜日は最後のバイト夕勤です。テスト勉強が有るので夕方はお休み。そして後期は朝1の授業がなくなるので朝勤にゴーバックです。夕方は疲れてるのにまた働きに行かなきゃならないから、やっぱり色々と自由な朝勤がいいのです。
朝勤あると飲みとか全然いけないんだけど、さ!泣
微妙に続く模様。あくまでバージル*レディ+ダンテの人間模様でお願いします。
最近三人称でものを書いてなかったので忘れかけているスキルを取り戻そうと若干苦しい文章が続くと思います。
オリジの連載やる前に手ごたえを思い出して起きたいのでジャストドゥーイット。
土曜日は最後のバイト夕勤です。テスト勉強が有るので夕方はお休み。そして後期は朝1の授業がなくなるので朝勤にゴーバックです。夕方は疲れてるのにまた働きに行かなきゃならないから、やっぱり色々と自由な朝勤がいいのです。
朝勤あると飲みとか全然いけないんだけど、さ!泣
その日、正午を少し過ぎた辺り。
二つの悲鳴が交錯した。
それは男と女のものであったが、男は「きゃああ」と叫び、女が「ぎゃああ」と叫んだようで酷くすわりが悪いものだったと、その日を振り返ってあるホームレスが語っている。
「これ、どういうこと?」
銀髪の男が女を掴み上げて牙を剥いていた。
「知らん!俺も知らん!」
オッドアイの女が引きつった笑いを浮かべて必死に言い訳をしていた。
男はダンテという。
女は名はなく、レディと呼ばれていた。
「だってこんなことするのってアンタくらいじゃない。アンタか、アンタの使い魔の女かどっちかでしょ!さあ早く直しなさい!」
ダンテはこの上ないオネエ言葉でゆさゆさとレディを振り回した。
レディの首がぐらんぐらんと揺れる。
「ねねねねネヴァンは今家にいねえんだよ!トリッシュとイタリーに行ってる!」
「ふうん」
ダンテの手がピタリと止まった。
次の瞬間にはホルスターからハンドガンと称するのには些かサイズが大きい、黒光りするそれを抜き放ってレディの眉間にピタリとつける。
「今のアンタはタダの人間。人間は銃で撃たれたら死ぬの。お分かり?・・・・・・・・・ダンテ」
ほほほほほ、と女のように笑うダンテが、ガチンと安全装置を外した。
「マジなんだって・・・勘弁してくれよお嬢ちゃん」
冷や汗だらだらの、ダンテと呼ばれたレディ。
お嬢ちゃんと呼ばれたダンテは怒りで頬を引きつらせた。
つまるところ。
二人は完全に入れ替わっているのである。
* * *
「声が低くて気持ち悪い・・・」
「乳が重たい」
ガウン!エボニーが火を噴く。
「黙れ喋るな私の声で乳とか言わないで!」
ダンテもといレディは銀髪を掻き毟って身悶えた。レディもといダンテが剥げるからやめてくれ!と悲鳴を上げる。
今は大分落ち着きを取り戻した二人は肩を落として事務所の例のオフィスデスクで顔をつき合わせている。
因みに革のチェアに身を沈めているのがレディ(ダンテ)で、スツールに座っているのがダンテ(レディ)である。お互い体が入れ替わっても座る位置は変わらない。
「なにが原因なのかさっぱり分からん」
「それって思い当たりすぎて?」
「・・・・・・・・・」
否定できないレディ(ダンテ)。
「例えば。ゴミ箱のなかのものとか、食べなかった?」
「おいテメ、俺をなんだと・・・」
「悪魔」
「・・・・・・・・まあいい。何で俺とお前が入れ替わったのかも全然分からん。バージルと俺なら取り敢えず大丈夫なのに」
「バージルとアンタなら見た目は変わんないからね」
バージル。
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
沈黙する二人。
尋常ではない冷や汗と凍りついた笑み。
バージル。
「・・・忘れてた」
「・・・やばいよな」
「何がだ?」
「何がっておまギャアアアアアアアア!」
いつの間にか背後に立っていたバージル。レディ(ダンテ)が椅子から盛大に落ちた。
「ば、バージル」
「レディ、ダンテみたいなリアクションだ」
「ハハ・・・」
(あれ?バージル、話聞いてなかったの?)
バージルの訝しげな表情を見てダンテ(レディ)が気付く。どうやらバージルはまだ二人が入れ替わっていることに気が付いていないようである。
「何故ダンテがスツールに座っているんだ?」
「え?・・・あ!だ・・・・・・レディが、一度座ってみたいって・・・言ったん、だぜ?な、レディ!」
しどろもどろにダンテを演じるレディ。
「そ、そうなの!一度、座ってみたかったの、よ・・・これ。ね、ダンテ!」
二人の腕にびっしりと発生している鳥肌には全く気付くことなくバージルはそうか、と言って納得してしまった。
ばれると思っていた嘘はまったくスルーの方向で流されてしまい、ついに本当のことを言えない雰囲気に陥った二人はほうほうの体で頭を抱えている。
(どうしよう)
(切り出せねーじゃん)
(だって急にお兄さん出てくるから!)
(いやもう後悔してもしかたねーよ)
この危機を受けて二人は既に視線だけで会話を成立させることが出来るようになっている。
(じゃあ)
(ああ)
二人は同時に力強く頷いた。
((この嘘、吐き通す!))
「・・・・・・・・・」
一人アウェイを食らっているバージルは黙って見つめあう二人を面白くなさそうに見ていた。
そしてそれが後にこの友情と兄弟愛と少しの恋慕に大きな勘違いと亀裂をもたらすことになる。
二つの悲鳴が交錯した。
それは男と女のものであったが、男は「きゃああ」と叫び、女が「ぎゃああ」と叫んだようで酷くすわりが悪いものだったと、その日を振り返ってあるホームレスが語っている。
「これ、どういうこと?」
銀髪の男が女を掴み上げて牙を剥いていた。
「知らん!俺も知らん!」
オッドアイの女が引きつった笑いを浮かべて必死に言い訳をしていた。
男はダンテという。
女は名はなく、レディと呼ばれていた。
「だってこんなことするのってアンタくらいじゃない。アンタか、アンタの使い魔の女かどっちかでしょ!さあ早く直しなさい!」
ダンテはこの上ないオネエ言葉でゆさゆさとレディを振り回した。
レディの首がぐらんぐらんと揺れる。
「ねねねねネヴァンは今家にいねえんだよ!トリッシュとイタリーに行ってる!」
「ふうん」
ダンテの手がピタリと止まった。
次の瞬間にはホルスターからハンドガンと称するのには些かサイズが大きい、黒光りするそれを抜き放ってレディの眉間にピタリとつける。
「今のアンタはタダの人間。人間は銃で撃たれたら死ぬの。お分かり?・・・・・・・・・ダンテ」
ほほほほほ、と女のように笑うダンテが、ガチンと安全装置を外した。
「マジなんだって・・・勘弁してくれよお嬢ちゃん」
冷や汗だらだらの、ダンテと呼ばれたレディ。
お嬢ちゃんと呼ばれたダンテは怒りで頬を引きつらせた。
つまるところ。
二人は完全に入れ替わっているのである。
* * *
「声が低くて気持ち悪い・・・」
「乳が重たい」
ガウン!エボニーが火を噴く。
「黙れ喋るな私の声で乳とか言わないで!」
ダンテもといレディは銀髪を掻き毟って身悶えた。レディもといダンテが剥げるからやめてくれ!と悲鳴を上げる。
今は大分落ち着きを取り戻した二人は肩を落として事務所の例のオフィスデスクで顔をつき合わせている。
因みに革のチェアに身を沈めているのがレディ(ダンテ)で、スツールに座っているのがダンテ(レディ)である。お互い体が入れ替わっても座る位置は変わらない。
「なにが原因なのかさっぱり分からん」
「それって思い当たりすぎて?」
「・・・・・・・・・」
否定できないレディ(ダンテ)。
「例えば。ゴミ箱のなかのものとか、食べなかった?」
「おいテメ、俺をなんだと・・・」
「悪魔」
「・・・・・・・・まあいい。何で俺とお前が入れ替わったのかも全然分からん。バージルと俺なら取り敢えず大丈夫なのに」
「バージルとアンタなら見た目は変わんないからね」
バージル。
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
沈黙する二人。
尋常ではない冷や汗と凍りついた笑み。
バージル。
「・・・忘れてた」
「・・・やばいよな」
「何がだ?」
「何がっておまギャアアアアアアアア!」
いつの間にか背後に立っていたバージル。レディ(ダンテ)が椅子から盛大に落ちた。
「ば、バージル」
「レディ、ダンテみたいなリアクションだ」
「ハハ・・・」
(あれ?バージル、話聞いてなかったの?)
バージルの訝しげな表情を見てダンテ(レディ)が気付く。どうやらバージルはまだ二人が入れ替わっていることに気が付いていないようである。
「何故ダンテがスツールに座っているんだ?」
「え?・・・あ!だ・・・・・・レディが、一度座ってみたいって・・・言ったん、だぜ?な、レディ!」
しどろもどろにダンテを演じるレディ。
「そ、そうなの!一度、座ってみたかったの、よ・・・これ。ね、ダンテ!」
二人の腕にびっしりと発生している鳥肌には全く気付くことなくバージルはそうか、と言って納得してしまった。
ばれると思っていた嘘はまったくスルーの方向で流されてしまい、ついに本当のことを言えない雰囲気に陥った二人はほうほうの体で頭を抱えている。
(どうしよう)
(切り出せねーじゃん)
(だって急にお兄さん出てくるから!)
(いやもう後悔してもしかたねーよ)
この危機を受けて二人は既に視線だけで会話を成立させることが出来るようになっている。
(じゃあ)
(ああ)
二人は同時に力強く頷いた。
((この嘘、吐き通す!))
「・・・・・・・・・」
一人アウェイを食らっているバージルは黙って見つめあう二人を面白くなさそうに見ていた。
そしてそれが後にこの友情と兄弟愛と少しの恋慕に大きな勘違いと亀裂をもたらすことになる。
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