手の中に何もないと分かっているのに僕は人差し指に力を込める。 それも、何度も。

頭いてーなーと思ってたら、鼻血が出てきてびびった。
すぐ止まったけど。何だったんだろ。


アタシはすごい不精ものなんだけど、やたら敏感で秒針の音が気になって眠れないんだ。
だから時計はなるべくデジタルがいいし、携帯で間に合うんだ。
とにかく、時計は煩い。でも、親の趣味で我が部屋にはアナログ時計が置いてある。
いつもは電池を引っ込抜いてあるんだけど、たまたま気を利かせて、何故かご丁寧にも時間まで合わせてあって、奴は今意気揚々と動いている。
俺は静かなのがいいの！空気清浄機だって仕方なくつけてるのに、パソコンのディスプレイの音だって気になるのに、ホント君欝陶しいよ！！
因みに夜も真暗じゃないと駄目。外の街灯が眩しいだけで余裕で眠れねえ。
ホテルとか外泊だと諦めてるからか大して気にならないんだけどね。
パソコンばっか弄ってて頭変になりかけてるのかなー。
自分の周り、環境を徹底的に管理したくて、第三者に侵害されるとオカシイくらいに腹が立つ。
無駄を省いてギチギチに隙間無く詰めたい。自分を管理したい。それさえすれば、怒られないで済む。何しても自由。子供じみた考え方がこびり付いて離れないの。
未来を考えるのが楽しくて仕方ない癖に、現実では死ぬ準備について考えている。
それは止めたいのにどうしても止まらない。
流れていく時間が兎に角、怖くて、仕方がない。

そして今日も終わる。