生きるスキルについて。

私は働いてからライカがうつ病にならないか心配だよ。


って言われちゃったぜ。
手遅れかもしれないんですけど、頑張るね。と答えておいた。
っていうのも、その彼女の友人が数日前に死体で発見されたから。卒研がハードで、酷い風邪を引いてたらしい。
彼女が知る頃にはお通夜も葬式も告別式もおわっていた。
だから彼女は私に言ったのです。「なんかあったら連絡取り合おうね。勝手に死なないようにね」って。
しかし私は連絡出来ないって確信がある。
死ぬときなんかどんなに逃げたって一人だし、迷惑も沢山かかるだろうし、でも本当は助けてもらうのが一番だけど。
それを聞いて一番最初に思ったのは「彼女に迷惑は掛けちゃダメだ」っていう事だった。
その友情とやらを貰う権利はきっと私には無い。
第一、あと数ヶ月の付き合いなのに何を言われてもリップサービスでしょう。そう考えちゃう自分が大嫌いだけど、間違ってた事は無い。
何かと目を掛けてもらってたけど、もうすぐお別れだからそれももうしなくていいよって言ってしまいたかった。彼女のストレスになるくらいなら赤の他人に戻りたい。
私に付き合わせて申し訳無さすぎる。
でも甘ったれな自分は自分の為に彼女の友情を利用している。
彼女だけじゃなくて他の人たちや自分の家族なんかもそう。
なるべく人に関わらないで生きていきたい。仕事や、最低限の関係は仕方ないとしても(といつも言い訳している)。

人がどうとか関係ないって言って勇気付けてくれるけど、何も言わなくたって人の目の動きや声のトーンや話し方や場の空気や身振り手振りで大体の事は分かるものです。
会話すれば嫌でも見ちゃう。酒が入ればもう完璧です。


だから今誰かと一緒にいたくなかったんです。
何言われても穿った見方しか出来ない。
一人に戻ると一連の会話がフラッシュバックして吐きそうになる。
ゴメンとか、違うのとか、独り言ばかり口走ってしまう。
もうこれ、立派なうつ病なんじゃないのか。
誰が助けてくれるのさ。助けなんかいらない。
誰も信用出来ないじゃない。期待したくないから誰もいなくていいです。
自力で生きていかないと。
これ以上の人間関係は無理。


彼女の友人じゃなくて私が死ねばよかったんだ。うん。きっとそう。
ごめんなさい。