オムニバス東京

ざわざわ。
言葉にならない重なった言葉の渦。雑踏。
無音で見下ろす暗い森を思わせるビル群。
下水と排気ガスと浮浪者の香り。
くすんだ空の下同じ色をしたスーツで身を固めたサラリーマンが靴底を減らす。
それよりは少し華やいだキャリアウーマンがハイヒールを鳴らして通り過ぎる。
あとは若者。目の色に光無き分を重ね着と装飾品で誤魔化し空虚な笑みを浮かべている。


声無き街。詩無き都。
オムニバス東京。



＊



乗り換え中。
何駅か乗り換えて大学に行くのだけど、その中でやたら臭い駅があります。タイヤが焼けるような、明らかに有害な臭い。だけど誰もその話をしてない。鼻を押さえたりもしない。
気が付かないのか気付かないフリをしているのか。
俺は我慢できないんだけどなー。服に付きそうな臭いだから早く乗り換えちゃいたいのに田舎線だからなかなか電車が来ない。うぎ。

やっと来たよもう！
今日は授業が一つしかないので、渋谷で映画を見るのです。楽しみじゃー。

行ってきまーす。